1972年21号より1973年52号まで「週刊マーガレット」(集英社)にて連載。
作者は 池田 理代子 さん。あらすじネタバレや私独自の感想、お得に読む方法などご紹介いたします。
あらすじ
舞台は18世紀末、フランス革命の時代。
物語はマリーアントワネットの幼少時代から描かれ、天真爛漫で、かわいらしく、美しく、
誰からも愛される少女に育つ。そして14歳で、オーストリア・ハプスブルグ家より
フランス、ルイ16世のもとへと嫁ぐ。
その後王妃へと即位していくが、少女から大人になる間に権力やお金、
恋愛など様々な出来事があり、その都度マリー・アントワネットの気持ちや葛藤も描かれている。
オスカル・フランソワ・ド・ジャルジェスは、代々王家の軍隊を統率してきた、由緒ある貴族の
6人姉妹の末娘として生まれるが、父の跡取りとして、男として育てられた。
オスカルは容姿端麗であり、その辺の男性よりも勇敢で美しく育ち、
ルイ16世とマリー・アントワネット王妃に仕え、王室近衛隊の隊長を務める。
父の期待に応えるように立派に育っていくオスカルだったが、ある貴族男性への恋心や、
フランス王族下での、恵まれた貴族である自分と、貧しいフランス市民への思いで葛藤する。
そんなオスカルのそばにはいつも幼馴染のアンドレがいて、彼はずっとオスカルに恋心を抱いている。
それぞれの登場人物たちがそれぞれの立場で思い、葛藤しながら成長していき、
悲劇の結末へと向かっていく。
mangaeru独自の感想
私は全くアニメも漫画も見たことなかったのですが、もちろん宝塚も見たことないです。
とにかくきらきらしています。絵も背景も登場人物の生き様もストーリーもゴージャスです。
マリーアントワネットが、気高く賢く、生まれつきの女王であったことが描かれています。
時代背景、マリーアントワネットの史実など池田 理代子さんはものすごく勉強されたんだなと
尊敬いたしました。
ソフィア・コッポラ監督の2006年に作られた「マリー・アントワネット」という映画がありました。
当時賛否両論ありましたが、私はこちらの監督の作品が大好きで、
この「マリー・アントワネット」でも監督の世界観が出ていて、ゴージャスさの中にも素朴で
憂い感があり、なんともいえない気持ちにさせてくれる、私にとってとても良い映画でした。
こちらでも描かれていたように、マリーアントワネットは「普通の愛くるしい女の子」であり、
運命に翻弄されただけなのかもしれません。
漫画の物語の終盤は、全世界共通で知られているように、悲劇へと向かっていくので、
そのさまを複雑な気持ちで読み進めていくことになります。
もう最後は涙無くては読めなかったです。悲しすぎました。
現代にまで共通する「革命」とは一体何なのか、私が当時さらっと習った歴史の教育では、
王族と国民の貧富の差を理由としていますが、真実はそんな単純なものではなく、
裏には王政崩壊を目論むいろんな人間の、いろいろな陰謀が隠れています。
もっと全てのことに疑問を持ち、現在の常識がそれが本当に真実なのか、自分の頭で考えられるように
もっと勉強しなくてはいけないと感じる作品でした。
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- 愛蔵版全2巻+外伝全1巻
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連載開始45周年豪華限定版全7巻
※ Wikipediaより引用
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