「マンガ・エロティクス・エフ」(太田出版)にて、2008年~2012年vol.54からvol.74まで
不定期連載されました。作者は 中村 明日美子 さん。
2023年に「WOWOW」でドラマ化されました。
あらすじネタバレや私独自の感想、お得に読む方法などご紹介いたします。
あらすじ
長い黒髪の謎の美女、藤乃 朱(ふじのあき)の突然の死。
彼女と関りのある小説作家の 溝呂木 舜 (みぞろぎ しゅん)。
藤乃 朱 の死後、朱の双子の妹と名乗る、朱そっくりの 三木 桜(みき さくら)が現れる。
しかし 三木 桜 という人間は存在せず、藤乃 朱 という存在や死も謎となっていく。
そして 溝呂木 舜 の出した新連載 『ウツボラ』 という名の小説は、溝呂木 が盗作したものだった。
『ウツボラ』 の本当の作者は誰なのか。藤乃 朱と三木 桜の正体は何なのか。
謎がとけ、『ウツボラ』 という名の小説の最後はどうなるのか。
『ウツボラ』 という名の小説をめぐる 溝呂木 や、藤乃 朱の死の謎、そして三木 桜の存在。
謎だらけの官能ミステリー。
mangaeru独自の感想
まず、表紙がとても印象的です。アート作品に見えます。
中を見ると謎の美女、藤乃 朱、三木 桜 はとても印象深く、少し抽象的で体の線が美しく、
ミステリアスな美しさが描かれています。もっと線が多く、アクの強い感じなのかと思っていましたが、
絵はすっきりしていて線も細く、綺麗な感じでした。官能的なシーンは、とてもエロティックで
実は正直なところ、私は藤乃 朱、三木 桜がどちらがどっちだったのか最後までわからなかったです。
そういう風に意図的に作者が描いたのだと思います。
人によっては解釈が異なるでしょうし、全ては読者の想像にまかせる感じなのだと思います。
なのでいつまでも心に残り、ふとした時に思い返したり、そんな作品です。
WOWOWで2023年にドラマ化されていて、前田敦子さんが藤乃 朱、三木 桜をやっていて、
とても美しく、朱そのものでした。
原作に忠実に作られており、原作そのままで、世界観もドラマの方が更にミステリー感がよく出ていて、
原作ファンの方にも満足なのではないでしょうか。
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