七つ屋志のぶの宝石匣 (ななつやしのぶのほうせきばこ)

2014年1月号より「Kiss」(講談社)にて連載スタート。作者は 二ノ宮 知子 さん。あらすじネタバレや私独自の感想、お得に読む方法などご紹介いたします。

あらすじ

東京都、地元の人が営みをしている、昔ながらの古き良き、銀座の商店街にある、

江戸時代から続く老舗の質屋、倉田屋。そこの高校生の孫娘、志のぶは、

祖父譲りの宝石の目利きがあり、石たちの「氣」を感じる不思議な力を持ち合わせている。

元武家の名家である北上家、そこの正式な跡取りである 顕定(あきさだ) は,

5歳の時に一家が謎の離散をし、祖母に連れられ、倉田屋に質入れされる。

その時志のぶの祖父は、3年という預かり期限を設定し、

それが過ぎたら顕定を自分の孫娘と婚約させるという条件で承諾する。

それから時はたち、顕定は倉田家で育ち、倉田屋をたまに手伝いながら、

高級ジュエリー店で外商として働く。北上家の離散した宝物類や家族のその後の行方を追うため、

一家離散の謎の手掛かりとなる、子供の頃に見た、翔ける鳥の内包物(インクルージョン)を持つ

赤い石を探して、家宝の宝石を持つという資産家たちと知り合っていく。

mangaeru独自の感想

まず、発想が面白すぎます。質屋が舞台で、男の子が質流れ品という設定!

そして志のぶのおじいちゃんが北上家の家系図に孫娘の名前を載せたいという野望が

男の子の質流れを成立させたのがまた面白すぎます!

そして顕定君が「のだめ」の先輩と同じクールな王子様キャラです。

元はいいとこのお坊ちゃまで、見た目はスマートイケメンですが、倉田家で育ち、銀座の商店街という

下町で育ったため、江戸っ子気質であり、したたかです。

セレブな奥様方や女子のハートをうまくつかんでいくやり手です。

そして志のぶが普通の女子高生でなく、石たちの「氣」を感じることができて、

質屋で宝石の鑑定ができ、祖父譲りで骨董品が大好き、時代劇も好き。面白いです。

あと登場人物がみんなさっぱりしてて、あっけらかんとしたキャラクターなのが良いです。

見てて楽しい。それも「のだめ」と共通してます。

そして何より、宝石について勉強できます。あとがきにありましたが、 二ノ宮 知子 さんは

前から興味があったらしく、実際に宝石学校へ通われたらしいです。

なのでとても詳しく物語で描かれていて、本当に宝石の世界に魅了されていきます。

そして、質屋というところがどんなところなのかもわかるようになれます。

私は全く質屋というところに縁がなく行ったこともなかったですが、これを読んでとても勉強になりました。

ちなみに題名の『七つ屋』というのは、『質屋』のことらしいです。

『七つ屋志のぶの宝石匣』を読むには?

『七つ屋志のぶの宝石匣コミックは21巻まで出ております。

Amazon、楽天市場、YAHOOショッピング、その他書籍販売店にて発売中。

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