1974年12号より39号まで「週刊マーガレット」（集英社）にて連載。作者は『ベルサイユのばら』で知られる 池田 理代子 さん。あらすじネタバレや私独自の感想、お得に読む方法などご紹介いたします。
あらすじ
家柄の良い子女が多く在籍する名門の女学校、青蘭学園高等部に入学した奈々子は、
華やかな上級生たちに囲まれた高校生活に胸躍らせていた。
奈々子は大学教授である義理の父の後妻の連れ子であり、中学時代の受験の時に知り合った大学生の
辺見 武彦 に恋なのかはわからない好感を持ち、手紙のやりとりをすることになる。
しかし彼は、義父の前妻の息子であった。
青蘭学園高等部には「ソロリティ」という、生徒誰もが憧れる特別に選びぬかれた者しか
入ることができない社交クラブが存在し、そこに何故か 奈々子 も選ばれ、クラスで出会った
信夫 マリ子 と共に入会することになる。
その「ソロリティ」をめぐる女同士の嫉妬と捻じれた感情の中へと奈々子 は巻き込まれていく。
mangaeru独自の感想
テーマはずばり『愛』なのだと思います。家族、兄弟、友情、恋人 その全ての垣根を超えた『愛』
なのだと思います。そして深いです。
そして『死』もテーマに組み込まれています。生とは、死とは、愛とは、考えさせられる内容です。
こちらは1991年にアニメ化されています。子供の頃、衛星放送でやっていたのを覚えています。
絵がとても美しく、なまめかしく、内容が女同士の愛的な感じがあって、子供だったので、
全部見れていませんが、今ならちゃんと見れそうなので、機会があったら見てみたいです。
最後が原作とは変更されているそうです。
奈々子が、おにいさまへ手紙を書いていますが、奈々子の手紙は女学校の話であり、
おにいさまはどこまで女同士のいろいろなことを理解できたのか疑問でしたが、
武彦おにいさまはしっかりとした大人で、きっと全てを理解し受け入れる力量を
持ち合わせているのでしょう。
奈々子や、マリ子が着ている洋服がとてもかわいいです。
昔の70年代のファッション誌を見ているようでとても楽しめます。
ラストはかなり悲しすぎる展開で、ショックを受けてしまいましたが、
奈々子が、女同士のいざこざから、両親の事情、性別や友情を超えた愛、人の死などを経験し、
少女から大人へと成長する物語でもあるのだと思います。
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